横浜を舞台にしたドキュメンタリー映画「The Spirit of Yokohama」を観ました。
この映画は横浜の多彩な市民活動とそれに携わる多くの人々を描いています。
上映館は「シネマ・ジャック&ベティ」
質の高い映画を上映するミニシアターとして有名なところです。

かつてこの界隈には「オデヲン」「ピカデリー」「日活?オスカー」「東映」「東宝」等沢山の映画館があったなーと思いを馳せながら、伊勢佐木モールから若葉町までぶらぶら歩きました。
「シネマ・ジャック&ベティ」は今流行りの「昭和レトロ」といえるでしょう。私にとっては郷里の名画座が思い出されます。高校生の頃テストの後によく行ったものです。封切館は500円、名画座は確か200円位でした。度々観たのはフランス映画、ファッション、ヘアスタイル、インテリア、食事、全てが憧れでした。








映画で紹介されている18の市民活動は、身近でよく知るものもあれば、全く初めて知るものもありました。主催している方々はどなたも気負いなく楽しみながら活動されているのが素晴らしいと思いました。
元町で生まれ育った「杉島和三郎さん」が戦前・戦後の横浜の歴史を語りながら案内人として出演されています。出演というより主演といってもいいかもしれません。記憶の確かさ、話の簡潔さ、97歳の横浜のレジェンドの底力が余すことなく発揮されています。

そして元町河岸通りの歴史もしっかり紹介していらっしゃいます。この映画をみた方は「これが映画で出ていた橋ね」「船を係留する系船柱ね」と確認しながら元町河岸通りを歩かれることでしょう。
個人的には「横浜ボートシアター」が今も活動を続けていることがわかり嬉しかったです。
寿町「オールジェンダースナックさくら」の活動も印象に残りました。
映画は移り行く横浜の景色を鑑賞的に捉えるのではなく、これからどうするを問いかけています。
7月11日まで延長になりましたので
まだご覧になっていない方はぜひ足をお運びください。